Underground Shopping Mall Gate
Underground Shopping Mall Gate

     駅の昇りエスカレーターに急ぐ。2階にある「みどりの窓口」に向かった。自動発券機があったが、いままで使ったことがない。「別々の席になるといけない」と、妻が言うので、申し訳ないが、4人待ちの列に並んでもらった。出発2時間前の3時には成田に着けるチケットを買い求めた。航空会社によって成田で降りる駅が違うので、駅員の女性に調べてもらう。第1ターミナルだった。女性係員の発券作業の動作は素早い。ときどき画面を指さして確認し、また素早くキーを打ち込む。品川駅1350分発の成田エクスプレスに決まった。妻は4枚のチケットを手にしていた。チケットの使い方の説明を聞いてから、2枚をゲストに渡した。チケットを入れる小さな紙袋の裏に妻が支払った金額を2で割って、ゲストに請求する金額を書き込んだ。3280円を示すと、4枚の千円札を差し出したので、その中の3枚を頂戴した。あとは子供たちのお土産を買うだけだ。いま来た道を戻り、駅の出口へ向かった。下りのエスカレーターにゲストの荷物を載せて、下を見た。2人の姿が見えない。重い荷物を持ったポーターのことを忘れている。地下街に下りてしまったのかと、白いカプセルの下を覗いたがいない。階段の左横を駆けていく2人が見えた。やっと喫煙所の前で追いついた。

Koala she was searching for   zazzle.co.jp
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     バスターミナルの正面にある「M〇〇’S1階からエレベーターに乗った。4階のエレベーター・ホールの前が、100円ショップの「〇ソー」だ。ゲストがBathroomに行くと言った。どこにあるかわからないので、妻と一緒に奥のほうへ探しに言った。文具売り場をうろついているところへ妻が戻ってきた。「5階の売り場にお土産になりそうなものがあるか調べてくるから、突き当たりにあるトイレから出てくる所で待っていて」と言う。言われたとおりにした。しばらく待っていると、5階から戻ってきた妻が売り場の様子を伝えてくれた。3人揃ったところで、ゲストと妻はお別れの挨拶を交わした。ゲストのお礼の言葉が長くなった。私も感謝したい。妻は「明日の午前中に、脱水と排水の点検を受けることになっていて、水回りの掃除と片づけをするのに時間がかかるから」と言い残して、先に帰宅した。

Dolls Festival Display (Wikipedia)
Dolls Festival Display (Wikipedia)

     ゲストの手荷物の載った旅行鞄を引きながら後についてまわった。ときどき見失う。狭い通路に店内は商品の山。「それは、ハンコ、レトルトのカレー、フライドポテト…」。「ポッキー」は箱を見ればわかる。まだまだ、袋入りのお菓子をつぎつぎと手に取り、ひっきりなしに質問がくる。説明し終わらないうちに、次のコーナーに進む。教室で「絵や写真のフラッシュカード」を見せられて即答するのを思い浮かべた。即座に答えないと、次の問題に変わっている。また、先生の姿がない。旅行鞄の取っ手を伸ばしたまま、引きずりながら、5階に繋がっているエスカレーターに載せていたら、鞄の底をこすってしまった。じかについている取っ手を持って、鞄を持ち上げるように注意された。「I'm sorry.」「That’s all right.」 レジの近くに雛人形の絵が描かれた箱が山積みになっていた。何か特別なことがあるのかと聞くので、「33日が女子のための祭りだ。」と答えた。男子の祭りの質問がくると思ったが、宴会で使う派手な「たすき」を品定め中だ。書かれている文字が何種類かある。赤い縁取りをした白地に赤い文字で「盛り上げ隊」と書いてあるのを選んだ。「元気出せ」という意味だと理解したようだ。妹さんへのお土産だ。妹さんには、最初はおしゃれなノートを買おうとしていたのだが。荷物にならないようにと、鞄の隅に押し込めやすいお土産の6品をお買い上げ。郵便局のATMで使っていたカードではなく、クレジットカードを使って購入していた。3階に下がって、「○○OFF」の売り場をひと回りしてから、また、エスカレーターに乗る。大音響の娯楽フロアを通り過ぎた。1階の正面は「マク○○ド」だ。「ここのコーヒーは最近あまり飲まない」とのこと。

Stained Glass on Shopping Mall Roof
Stained Glass on Shopping Mall Roof

京浜急行の高架が見える方の出口に出た。「○○ドーナツ」の前で「コーヒーを飲みながら休む所がないか」と聞かれた。私の後ろを見上げれば、「ス○○クス・コーヒー」の看板の出ているはずだが。くつろげる場所か、といろいろ思案していたら、もう銀柳街の方向に歩き出していた。石畳で凹凸のある歩道を歩く。エスカレーターで痛めている。これ以上旅行鞄を痛めつける訳にはいかない。「歩道の左側のコンクリート張りの平らな方を歩こう」と伝えた。「M○○’Sの入り口にある花屋さんの前で、「この通りは昨日、チネチッタから出るとき、バス通りの向かい側に見えたステンドグラスのあるショッピングモールだ」と教えた。自信がなかったが、「ステインド・グラス」と気取って言ってみた。当たりだった。うなづいている。これを聞いて、ゲストはチネチッタとは反対方向に歩き出した。

Shopping Mall with Stained Glass on Top
Shopping Mall with Stained Glass on Top

市役所通りの信号が見える。青になったばかりだ。信号に近づきながら、右手を挙げて、「昨日、タバコを吸った郵便局の近くに来ている」と教えた。信号はまだ青だ。渡る前に点滅し始めた。駆け出した。渡りきらないうちに赤になっていた。正面にコーヒーショップがあった。「ド○○ル」だ。気がついたら、ゲストはもう入り口に足をのせようとしている。カウンターに並んで、壁のメニューを見上げた。「カプチーノが飲みたい」と言うので、私が日本語で2つ注文した。ゲストはらせん階段の上の席に行きたかったが、エレベーターが見当たらないので、外で飲むことにした。旅行鞄は少し重たいし、階段は狭い。「こちらで(To drink here)」から「お持ち帰り(To make it to go)」へ変更すると、カウンターの向こうにいる女性に伝えた。ゲストは砂糖を1本入れた。カプチーノはすでにかなり甘くなっていたそうだ。飲みにくい蓋の口から飲んでみた。確かに砂糖なしでも甘すぎるカプチーノだ。かき混ぜ用のプラスティックのスプーンが気に入っていると、指揮棒のように振り回している。「タバコが吸える所がないか」と聞く。普段から、この辺りを歩くと、かなり煙たいのですぐ、喫煙所のありかが思い浮かんだ。右に曲がったところにある。先客が数人いた。私は吸わないから中に入らなくてもいい。囲いの外で吸ってくれるように頼んだ。このときは外で吸っている人は誰もいなかったが、話に夢中になり、気がついたときは、56人が外で吸っていた。ゲストが吸うタバコは煙草の臭いががしないので、尋ねた。ネイティブ・インディアンを描いたオレンジ色のカラフルなタバコのパッケージを見せてくれた。「non-additiveと言う文字を指さした。「NATURAL AMERICAN SPIRIT」と書いてあった1本吸い終わって歩き出す。今度は「休む所がないか」と言う。信号が変わるのを待ちながら、思案した。LAZONAのデッキが頭に浮かんだ。

LAZONA Central Square
LAZONA Central Square

     京浜急行線の高架下の歩道を直進する。駅ビルの「atré」の北側から入って、右奥のエスカレーターで3階の駅のコンコースに出た。一昨日、初めて英語の画面を見た「スイカ」の券売機の前を通ると、笑顔と右手が一緒に出てきた場所が見える。LASONAに入り、昨夜、お猪口と徳利のセットを買うときに使ったエスカレーターを使って5階まで昇る。私はカプチーノのカップを脇のゴミ入れに入れ、ゲストの後を追った。南側に面したデッキの最上段へ。開店したばかりで誰もいない。ベンチに腰掛け、眼下の眺めを楽しむ。3階の「American Eagle Outfitters」はアメリカ系の店だと言った。